お正月に、七福の神(恵比寿、寿老人、毘沙門天、布袋尊、福禄寿、弁財天、大黒天)をめぐる、七福神めぐりは、日本各地に設定されていて、今回、八千代八福神めぐりをしてきました。
八千代八福神を構成するのは以下のお寺です。
※「長福寺」というお寺が2つあります。
①妙光寺(吉祥天)八千代市小池531
②妙徳寺(大黒天)八千代市真木野244
③東栄寺(福禄寿)八千代市保品917
④米本山長福寺(弁財天)八千代市米本1587
⑤正覚院(毘沙門天)八千代市村上1530-1
⑥萱田山長福寺(寿老人)八千代市萱田1427
⑦貞福寺(恵比寿)八千代市吉橋804
⑧観音寺(布袋尊)八千代市高津1347
ちなみに八千代八福神は、おそらく八千代の「八」にちなんで、七福神に吉祥天を加え、八福神としているものと思われます。印旛郡、佐倉市、千葉市、習志野市、船橋市と、隣接する自治体の近くまでと、八千代市内をまんべんなくカバーしているこの八福神めぐり。昭和63年に新設された比較的新しいものです。
各お寺にスタンプが置かれていて、セルフでスタンプを集めます。
スタンプ台紙は、いくつかのお寺で用意されています。今年私が回ったときには、貞福寺、妙徳寺、長福寺(萱田)にスタンプを押す台紙がありました。スタンプ台紙は無料です。
あまり、歩いてめぐった人はネット上で見かけないんですけど、朝9時ぐらいから始めれば、1日で回ることは可能です。私は1日目を遅い時間から行ったので、2日にわたってめぐりました。
めぐった順番
1日目(駅に13時到着)
貞福寺→妙光寺→妙徳寺→東栄寺→長福寺(米本)
2日目
正覚院→長福寺(萱田)→観音寺
という順番でまわりました。
貞福寺(恵比寿)
こちらを起点としたのは、利用した京成本線八千代台駅から遠く、ここを起点として、時計回りにいけば、効率的に1日で回れるのではないかと思ったからです。また、こちらはスタンプ用紙があるので、スタートにちょうど良いです。八千代台駅からこの貞福寺まで、徒歩で1時間10分ほどでした。吉橋城址の中にあって、空堀跡や土塁も残っています。本尊は木造地蔵菩薩。
スタンプは拝殿にあります。お賽銭箱の右側。ちょうど人が立ってます。スタンプを押しているところですね。
スタンプもスタンプ台紙も引き出しに入ってます。スタンプが5個くらい入ってました。
恵比寿
八千代市郷土歴史研究会
日本の固有神、イザナギノミコトの第三子蛭子尊、またはコトシラヌシノカミの御子ともいわれる。辺境の海辺の異民族の神であったらしい。航海の神・漁業、商売繁盛の神として尊崇される。
次は妙光寺から歩いて5分強のところにあります。
こちらのお寺を起点にしたのはもう一つ理由があります。こちら。
このお寺には八福神の石像が勢ぞろいしているのです。
妙光寺(吉祥天)
次に行ったのがこちら。駅からは一番離れた場所にあります。貞福寺からこちらまで1時間10分。こちらもスタンプ台は拝殿にありました。本尊は釈迦牟尼仏。
わかりますか・・・?お賽銭箱の手前の段差のところにあるんです。
「土足厳禁」の文字の下にある箱です。ここにスタンプが入ってます。
吉祥天
八千代市郷土歴史研究会
五穀豊穣など一切の福得を司る天尊で、藤原時代以降には毘沙門天の后とされた。ヒンズー教三大神の一つであるビシユの妃、梵名をシリー・マハー・デビーという。唐福の美麗な姿である。
妙徳寺(大黒天)
こちらはスタンプは拝殿ではなく、入口入って左のこちらにあります。扉は閉まってましたが、これが大黒堂。本尊は釈迦牟尼仏、多宝如来。
ケースに入ってます。台紙もここに。数は少なかったです。
大黒天
八千代市郷土歴史研究会
梵名をマハー・カーラといい、マハーは大、カーラは黒暗の意なので大黒天という。大自在天(シバ神)の化身と言われ、戦闘・財福・冥府の三神の性格を持つ。施福の善神として商家で尊信される。
途中、新川を渡って、次のお寺へ。八千代は駅から離れると、とてものどかです。
妙徳寺から1時間20分ほどで到着です。最初は1日で行けるかな?と思ったのですが、日が落ちてきて、そろそろ限界に近づいてきました。
東栄寺(福禄寿)
本尊は、薬師如来。こちらもスタンプは拝殿にあります。赤い旗のところです。
ここです。
福禄寿
八千代市郷土歴史研究会
中国の神。南極の化身といわれ、人望をあらわす。また福(幸福)と禄(高給)と寿(長寿)を授けるという。寿老人と同体異名という説もあり、七福神の中に寿老人を覗き吉祥天を入れる例もあった。
そして東栄寺から40分歩いて、1日目最後のお寺へ。
米本山長福寺(弁財天)
スタンプは階段の下です。わかりやすく「ここです」と書いてあります。
弁財天
八千代市郷土歴史研究会
弁才天とも書き、弁天ともいう。梵名をサラスバチーといい、インドのサラスバチー河を神格化したもの。音楽・衣食住・財福をあたえ、天災地変を除滅する神。農耕の神としてよく水辺に祭られている。
次は妙光寺から歩いて5分強のところにあります。
これで1日目は終了。しかし、遠くのお寺はすでに行ってしまったので、翌日、楽な気持ちで向かいました。
初日は八千代台駅から始めましたが、2日目最初に向かった正覚院は京成大和田駅が最寄駅なので、京成大和田駅で降りて、向かいました。
正覚院(毘沙門天)
本尊は釈迦如来。こちらはスタンプ台は拝殿にはありません。
拝殿のこの手前の左側にある・・・
こちらの建物です。
毘沙門天
八千代市郷土歴史研究会
四天王の随一、北の守護神、多門天のこと。梵名をバイシラバナといい、護国護法の神、福徳財福の神、独尊としても尊崇される。毘沙門天の腹部にある鬼面を海若(あまのじゃく)といい、本来水神のなごり。
次は妙光寺から歩いて5分強のところにあります。
次のお寺は正覚院から近いです。
萱田山長福寺(寿老人)
赤い山門をくぐってまっすぐ。スタンプは拝殿のお賽銭箱の横にあります。本尊は阿弥陀如来。
台紙もこちらに。
こちらには、休憩スペースもあります。
寿老人
八千代市郷土歴史研究会
寿老神とも書く。中国の長寿の神、老人星の化身、老子の化身ともいわれる。無病息災を守護し、毎年二月上旬の夜、地平線に出現するという。
次は妙光寺から歩いて5分強のところにあります。
最後に向かったのが八千代台駅の近く、
観音寺(布袋尊)
本尊は十一面観世音菩薩。スタンプは拝殿の階段左にある靴箱の上です。
布袋尊
八千代市郷土歴史研究会
中国の禅が生んだ福の神。五代のころ実在した契比という高僧の姿で、中国では弥勒仏の化身として信じられている。大量を表現し堪忍と和合を教えてくれる。
次は妙光寺から歩いて5分強のところにあります。
うまく押せずダブル押しになってしまったものもありますが、無事8つのお寺を回ることができました。1月は日が落ちるのが早く、鬱蒼とした人気のない場所も結構通るので、16時には駅へ戻れるように、朝は早めに出るのが絶対良いです。
更新履歴
2017/01/17 新規作成
2019/01/01 全体をリライト
2021/11/22 全体をリライト、地図を追加
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