開湯約1300年の歴史を誇る、天ケ瀬温泉。国内外ともに知名度の高い、別府温泉・由布院温泉と並んで、豊後3名泉のひとつで、奈良時代につくられた豊後国風土記にも記述があります。
が、知名度はいまひとつ。別府で地元の人に「天ケ瀬いった」って言ったら「おおう、天ケ瀬行ったのか!!!」と驚嘆されるほど(笑) でもJR久大本線で、由布院から1本で行けるし、日田の豆田町も近いので、もっと旅の行先に組み込まれて良い場所なんじゃないかなと思ってます(^ω^)
天ケ瀬温泉といえば、川沿いなどに点在する、混浴の野天風呂のイメージが強く、もしかしたら日帰りで訪れる人が多いのかな?でもゆっくり1泊するのも良かったですよ。今回宿泊したのは、旅館 日田屋。JR天ヶ瀬駅から歩いて15分ぐらい。今回、予定時間より1時間遅くなったのを心配されわざわざ駅前迎えにきてくれました(笑)
日田屋はWifiも飛んでないし、支払いは現金のみ、予約サイトはじゃらんぐらいしか契約していないという、とてもアナログな宿です
場所はココ
天ヶ瀬駅から玖珠川沿いの道をまっすぐ。温泉街のど真ん中ぐらいにあります。
川の向こう側は吊り橋を渡らないといけないので、吊り橋怖い!という人は駅側の宿が良いと思います。
部屋
部屋は6畳と川の景色を見晴らせる椅イスとテーブルが置かれた場所があります(これなんて呼ぶんだろう・・・。洗面台、エアコン、テレビなどはありますけど、トイレは共同で外にあります。畳が古く、むにょむにょしてます。しかしそんなことはどうでも良くなるぐらい、玖珠川の見晴らし・川音が最高です。ちょうど真下ぐらいに共同野天風呂の神田湯があります。
お風呂
お風呂は階段を降りた先にありました。
日田屋の温泉は年代物感のある内湯のみ。内湯は写真の檜風呂と岩風呂の2つ。そしてなぜか岩風呂の内湯には鯉が泳ぐ水槽があります。謎です(笑) 泉質は含重曹-弱食塩泉。立ち寄り湯もOK。
露天風呂付がよい!という人には不向きかな。でも天ケ瀬温泉の旅館の多くは立ち寄り湯をやっているし、100円で入れる共同の野天風呂もあるので、宿に露天風呂があることに執着する必要は感じませんでした。
宿の食事
今回、温泉街にお店があまりなさそうだったので、2食つきにしました(8,500円)。食事は別の部屋で供され、その間にお布団をやってくれます。もちろん素泊まりでも泊まれます。でも8,500円でこの食事内容だったら、充分満足できるし、実際、温泉街にお店あまりないので、食事を付けてもらった方が良いと思います。
夕食
夕飯。は鮎の塩焼き、お鍋、お刺身、山菜天ぷら、たこの酢の物、茶碗蒸しなど私の好きなものばかりが並びました。セッティングと同時位に呼びに来てくれるため、天ぷらも鮎もアツアツではありませんでしたけど、美味しかったです。特に鮎の塩焼きを頂けるのは嬉しい。確か、お肉は豊後牛と仰ってました。鍋は着座してから火をつけてくれます。
朝食
こちらが朝食。旅の朝はできるだけさっぱりとしたものが食べたいのでボリューム・内容ともちょうど良かったです。ただ、もうちょっとメインになるようなものが欲しかったかな~とは思います(^^ゞ
さいごに
旅館全体の古さは否めないんですけど、川に面した静かな湯宿で、天ケ瀬でのんびりするには素敵な宿だと思いました。あと、神田湯が真下なので、人がいない頃を見計らって入りたい、という人にはちょうど良い宿です。なにより、窓から見る景色!永遠に眺めていたくなります。
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