毎回『きっとこれが最後だろうな・・・』と毎回思って行っている、「日本橋蛎殻町 すぎた」。
3月にもそんな悲壮感を漂わせながら訪問してきました。
誰かに誘ってもらって(或いは誰かが行けなくなって)行けているのですが、自分自身では予約が取れないどころか、電話もつながりません(T_T)
最後に行ったのは2016年9月。半年ぶりです。
季節とりどりの植物で出迎えてくれる「すぎた」。この日は3月上旬ということもあり、まだまだ冬の味覚を楽しめ、更に春も先取り!そんなコース構成を予感しながらドアを開けました。
注文の必要はありません。税別17,000円のコースのみ。杉田さんが挨拶してくれてほどなく、宴がスタートします。
つまみ
まずはこちらからスタート。ひろっこのおひたし。
ひろっこというのは、雪の下から掘りだされるアサツキの若芽で、早春の野菜なんだそうです。生で食すととても辛いそうなんですが、湯通ししてあるので、辛味はなく、シャキシャキした歯ごたえと、山菜っぽい爽やかな香りで、春を感じました。
詳しくはこちらで・・・。
そして3点セット(正確には4点)が登場。わさびで食べる用と生姜醤油として使う用です。
お刺身用です。平目はわさびで、アオリイカは生姜醤油で。アオリイカが美味しすぎて頭が爆発しそうになりました(笑)
これ、絶対握ってもらおう・・・そうしよう・・・そう心に決めました。
平目も弾力がよく相変わらず美味しい。そういえば、都寿司のころから、こちらではお刺身に平目が出る率が高い・・・。
次に登場したのが、シラウオの酒盗焼き。世の中はランチタイムなので、お酒は飲まなかったのですが、酒盗のおかげで、日本酒に絶対合うだろうな!と思う一品。卵も持っていたので、その食感も良かったです。
穴子の茶碗蒸し。はしもとでも穴子の茶碗蒸しが出ましたが、あちらは穴子に味がしっかりついていて穴子が主役だったのに対し、こちらの方があっさりでした。茶碗蒸し自体もしっかりと楽しめました(^^)
たこのやわらか煮。すぎたさんは「もともとこういう柔らかいタコなんです」とごまかすけれど、「そんなわけないでしょー(笑)」って感じで、ほんとに、柔らかい!中のほうのレア感が堪らないです。たぶんレアではなく、しっかりと火が通っていると思うんですが、本当にマジック。黄色いのは芥子です。
サバ巻き。都寿司のころから何度か行っているけれど、意外と出てくることが少ないサバ巻き。いわし巻きもおいしいけれど、やっぱりサバのほうがこのお料理は合いますね。この海苔とサバの一体感が凄い。そして海苔がおいしい・・・。
おつまみの部、最後は焼き物。
この日はマナガツオの幽庵焼き。これも濃い目の味付けで日本酒が欲しくなる・・・(^^;)
香りも良いし、マナガツオの脂のノリも良かったです。
にぎりの部
おしぼりとガリがやってきて早速にぎりがスタートします。最初はやっぱり、ベンチマーク的なコハダから。2枚付でした。基本的に、実は、コハダが苦手なのですが、こことはしもとのコハダはおいしく食べられます。というか毎回楽しみにしている一つです。
次に真鯛。最近、真鯛のヒット率が高い。この日も美味しかった。この日のイチバンはこの真鯛です。
鰆。写真はブレましたが、藁焼きの香りは相変わらず素晴らしく、脂もしっかりとしていておいしかったです。
しまえび。手で食べると手が真っ赤になるくらい色素の濃いしまえび。ねっとりとして甘くて本当に美味しい。
カスゴ。真鯛と同じく、こちらも美味しかったです。
大体真鯛が美味しいときはカスゴも美味しいです。
トロ。脂のノリは抑えめですが、香りが良くておいしかったです。
鳥貝。ちょっとシャキッとしていて貝の香りが良かったです。春、って感じ。
金目鯛。久しぶりに出ました。炙ってあるので、脂がジュワーッと出てきていますが、意外とくどくないんですよね。
うに。ムラサキウニです。香りがよく、ねっとりとして、口の中に入れるとほんとに幸せな気持ちになりますね。ずっとなくならないでほしい・・・。
毎回定番の車エビ。この日も文句なしに美味しい。次来た時(いつになるのか・・・)は追加お願いしようかなーと思いながら、頬張る幸せ・・・。
この後2カンほど追加し(詳しくは下で)、穴子へ。味付けをツメか塩か選べます。最近はずっとツメを選んでいたので、久しぶりに塩を選択。ホワホワの穴子。塩のほうが穴子の味が楽しめるかな。
玉子とお椀で終了です。
追加したもの
おつまみでアオリイカを食べたときは、絶対最後にアオリイカを握ってもらおう!と思ったのですが、この日はほかにもいかイカネタが充実していたため、みんな平等に頂くことにしました(笑)
こちらはスミイカです。ねっとりとしたアオリイカとは対照的にパツンとした食感。これも美味しい。
もうひとつが子持ちやりいか煮。やりいかの重量で押しつぶされそうなシャリ。すぎたさんが優しく丁寧に握ってくれました。
最後に
冬のネタは出ませんでしたが、春の味覚を楽しめ、幸せなひと時を過ごしました。
・・・予約頑張ろう。
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