9.11メモリアルミュージアム(ニューヨーク):グラウンドゼロに出来たテロの記憶を遺す施設

アメリカ

旧ワールドトレードセンター跡地、グラウンドゼロにできた9.11メモリアルミュージアムへ行ってきました。この博物館は、アメリカ同時多発テロ事件の記憶を後世に残すため2014年にオープンしたアメリカの国立ミュージアムです。

場所はココ

地下鉄はトランスポーテーションハブの中にあるWorld Trade Center駅が一番近いけれど、周りに地下鉄の駅がたくさんあります。使いやすい路線で行くのが一番。

チケットの買い方

グラウンドゼロまで行ってみたら、人もまばらだったので、すぐに入れると思ったんですけど、チケットは時間予約制でした。券売機でチケットを買おうとすると、時間を指定するようになっていて、12時頃いくと、一番早くて15時30分のチケットでした。

私は全く並ばずにチケットを買えたけれど、写真を撮ってるとどんどん集まってきました。観光シーズンはもっと混雑するそうだし、時間が決まっている人は、事前にオンラインで購入していった方が良いかも。オンラインでも券売機でも、クレジットカードが使えます。入場料は大人$26。

博物館のなかへ

ミュージアムに入る時はスクリーニング検査など、入念なセキュリティチェックがあります。それを潜り抜けて中に入ります。館内は保存状態を保つためか薄暗くてひんやり。館内は途中から(半分ぐらい)撮影不可になります。

最初に迎えてくれたパネルは2001年9月11日8時30分、ブルックリン地区から撮った澄み切った青空の平和なマンハッタン。右側にあるのが旧ワールドトレードセンター。

事件は最初に起こった2棟への攻撃の記憶が鮮明だけれど、そのあとにペンタゴン(米国防総省本庁舎)、ピッツバーグも攻撃されてます。”9.11アメリカ同時多発テロ”はこの計4か所への攻撃の総称のこと。

事件の後、消息が分からない家族・親しい人を探すメッセージ。

事件を知った世界中の人々の声が無数に映し出されるスクリーン。事件そのものだけじゃなく、被害に遭った人達の身近な人、実際・あるいはメディアで目撃した人達の声が残っているので、当時自分もそれをテレビで目撃した日のことを思い出します。

目の前でツインタワーのような大きなビルが攻撃されて、崩壊するなんて、想像もつかない。

テロの時にこの階段を降りて助かった人々がいることから”Survivors’ Stairway”と呼ばれるこの階段も博物館の階段とエスカレーターの間に展示されてました。

テロの後出動した消防車。この後、2棟が倒壊したため、この消防車と沢山の消防隊員も犠牲になりました。

エレベーターのモーター。

ノースタワーのアンテナの鉄塔。

鉄筋(ノースタワー96~99階部分)

吹き抜けに聳えるのは最後まで残っていた鉄筋。Last Column。メッセージや写真は当時貼られたまま。この数字は亡くなった人の人数。

この後は、撮影禁止エリア。というか撮影するのも憚れるような展示物やスクリーン。 全てしっかりと見たら全部で4時間ぐらいかかりそうです。私は3時間ぐらいいました。 当たり前だけど、アメリカは正義という大前提で全て成り立っている展示施設なので、イスラムとの関係について「へっ?」って思う説明も色々ありました。その説明を目にしてよけいに思ったのは、結局、そんな国やら組織の都合とは何の関係もないただそこにいただけの人達が沢山犠牲に遭った事件なんです。彼らの幸福を妨げる理由にはならないんです。二度と起こらないでほしいなと思います。

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