前回投稿した、自由の女神とミュージアム(リバティ島):フェリーに乗って女神に会いに行く!の続きです。
バッテリーパークからリバティ島へ行くフェリー、Statue Cruises。行きはリバティ島へ直行するけれど、帰りはエリス島に寄港します。
エリス島に立ち寄らず、降りずにそのままバッテリーパークへ帰ることもできるんですけど、このエリス島はアメリカ合衆国移民局が置かれたことから、移民の島と呼ばれて、その歴史を知ることができる場所なのです(*’ω’*)
移民博物館
それを知ることができるのがこの移民博物館。船着き場の目の前にあって、基本的に自由に出入りできます。19世紀後半から60年余りの間、実際に移民局として使われていた建物です。これを見ないテはないのです。
建物入って右手に、リバティ島と同じようにAudio Tourが受け取れるブースがあります(これも日本語あり)。
1階には移民が実際にもちこんだケースや、移民局でのやりとりの様子等が展示されてました。
博物館1階にはリバティ島よりも充実したお土産屋さんがありました。お店の大きさは変わらないんだけど、なんでだろう?こっちのほうが品ぞろえが良かったです。
エリス島を訪れた証明書をメールに送ってくれる機械があったのでやってみました(こういうの好き)その場でレシートみたいのを発行してくれます。
入力したメールアドレスに送られてきた証明書です。PDFでした(*’ω’*)
必見なのが、当時移民の登録が行われたホール。現在こそダンスパーティーでも行われそうなホールに見えますけど、ここで1900年から24年にわたって移民の受け入れが行われたそうです。船上でパスされた裕福な人以外はココで身体検査や法的処理を受けました。
当時使われていた机。
移民の名簿
病気のある人やお金がない人は入国を拒否され、この島で亡くなった人は3000人以上。ここで合衆国に入国できるのか、拒否されるのか・・・ある移民にとっては”希望の島” またある移民にとっては”嘆きの島”。そんな歴史から、このホールでは夜になると子供の泣き声がするとかしないとかするとか:;(∩´﹏`∩);:
移民が増え、国内の不満が高まり(自分たちも移民だったのに・・・)、1920年に移民局は閉局。そのあとは移民や外国人を拘留する場所になったそう。
そして1954年に閉鎖された20年度、廃墟となったホールの姿。
エリス島を歩いて1周
ひととおり博物館を見た後外に出て、ぐるっとエリス島を一周すると、熱心に何かを探す人達が何人かいました。
ここには移民の名前が彫られています。ただ、全員の名前が彫られているわけではなく、お金を払うことで彫ってもらえるそう。これ以外にも、移民の名簿はデジタル化されていて、博物館1階で、自分の祖先の記録を見ること(写真もあるそう)ができるそう。エリス島は、アメリカ人にとって、単にアメリカの歴史というだけでなく、自分のルーツを知ることもできる場所なんですね。なにせ、アメリカの国民の5人に2人がこのエリス島にわたってきた祖先をもつらしいのです。
ひととおり見た後に、この島から見える平和すぎる景色。わずか120年しか経ってないと思うと、この光景に不気味さしか感じなかったです。でもそれから半年もたたずにコロナウイルスでニューヨークがゴーストタウン化してるのを見て、良い方にも悪い方にもあっという間に変わってしまうんだなと思いました。
エリス島から見える平和なマンハッタンを眺めた後、エリス島をあとにしました。
ちなみにエリス島からバッテリーパークへ戻る船に乗るのは列に並んで入り込みました。もうチケットも見せる必要もなく、何も言われることもなく。
行先はニュージャージーとニューヨーク(バッテリーパーク)の2種類なので、船の行先には要注意です。
エリス島をツアーでまわるには
ツアーで観光をしようとしている人は、そのツアーにエリス島が含まれてるか確認したほうが良いです。同じStatue Cruiseを利用した”自由の女神観光”でもエリス島を下船しないツアーがあるのです。ベルトラでも確認してみたけど、エリス島ナシが多かったです。あと日本語ツアー・日本のツアーはエリス島を含まないものが多いです。日本のツアーは駆け足ですからね(;^ω^)
*【エリス島含む】ニューヨーク自由の女神観光ツアー リバティ島+移民の島エリス島上陸 自由の女神の台座展望台入場プランあり<半日/英語ガイド>
*【エリス島なし】ニューヨーク自由の女神観光ツアー リバティ島上陸+ブルックリン橋ぶらり散歩+ダンボ地区 チェルシーマーケット散策プランあり<半日/日本語ガイド>
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