平日にお休みを取ったときに、ずっと行ってみたかった神田の八ツ手屋という天ぷら屋さんへ行ってきました。こちらは営業時間が平日の11時~14時のみで、夜営業はなし、土日祝休みということで、なかなか行くハードルが高いお店(*’ω’*)
場所はココ
最寄駅は地下鉄淡路町駅。神田駅も近いです。
文化財レベルの建造物
1914年(大正3年)創業のお店は、文化財レベルの建物で目をみはるばかり。
ドアの右側が厨房のようで、外から調理の様子が見えます。
中が見えない木製の引き戸を開けるとき、緊張しました。
店内も、”レトロ”という言葉では不十分なほど。暖簾の色あせた感じとかたまらん!
先客が一人しかいなく、外も平日のオフィスのランチタイムより早いという事もあり、静寂に包まれ、タイムスリップした気分になりました。
テーブル席と、小上がり席もありました。小上がりって言うか、民家の一部屋みたいな感じ。
メニュー
メニューは外に掲げている通り、とてもシンプルです。お弁当もあり、事前に注文したお客さんが引き取りに来ている場面にも遭遇しました。
注文のしかた
お店に入ると、”食券制”とのことで、まず入口のレジで注文&支払いをします。
ちなみに、食券は発券されないので、支払いが終わったら好きな席に着きます。
混雑している場合、指定されるかもしれませんし、たぶん相席になります。
天丼(中)
一番安く、ベーシックなものと思われる天丼(中)750円を注文しました。
席に着くとまず、お茶と御新香とお箸を持ってきてくれます。
待つこと10分ほど。まず三つ葉の香りが豊かなお吸い物が運ばれ、ちょっと後に完成した天丼(中)が運ばれてきました。ごはんの上に海老2本とかき揚げが乗っています。
衣がサックサクです。黒いので、濃いのかな?と思ったけれど、そんなことはなく、やや甘めの味付けでちょうど良い塩梅。ごま油の香りも良いです。たれの量が絶妙ですね。
海老は衣が大きく、海老自体は小さく、質もさほど・・・という感じなんですけど、むしろ、たれとエビのエキスを吸った衣が美味しいのです。七味唐辛子とか合いそうだな、と思うけれど、卓上に七味唐辛子はありません。
かき揚げ。玉葱と少量のいかが入っています。
天丼の具には物足りなさを感じるけれど、この値段で天丼を提供してるのがまず凄いですよね。しかも、「マアいっか!」と思えてしまうたれと衣のおいしさ。そしてこのお店の雰囲気。
そうめんの入ったお吸い物は、こってりとした天丼とは打って変わり、ものすごく上品であっさりとした味。鰹だしが効いていて、口の中がさっぱりとします。
素朴だけれど、とてもおいしい天丼でした。